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母乳美術教師 美紀

第一話 『告白』

第一話 『告白』

〈真柴美紀〉
 産休が明けて職場に復帰してから三ヶ月ほど経とうとした頃だった。仕事にも慣れ始め毎日がいつも通りになり始めた頃、真柴美紀はかつて初めて担任を受け持った生徒から相談を受けた。ちょうど一年生の授業を終えて職員室に戻ろうと美術室の鍵をかけている時だった。背後から聞き覚えのある声がかけられた。
「先生、お久しぶりです…」
 五部分けのサラッとした髪に、色白で整った顔立ち。制服のブレザーの袖から伸びる細い手首が彼の痩身さをうかがわせる。
 生徒の名前は木島正人。
 おとなしい性格であまり目立たない雰囲気であるが、成績も優秀で模範的な生徒であった。クラスでは一人でいる事が多く、賑やかなクラス内ではいつも目立たない存在であった。そんな彼が美紀を頼りにしてきたのは彼女が顧問を勤めていた美術部の数少ない部員でもあったからだ。
 産休を取ってから、たまに病院まで他の部員と一緒に見舞いにも来てくれたりしたが、高校二年の終わりになると進路についてそれぞれが考え始め足も遠のきがちになった。
そのために美術部も部員が不足して、ほぼ不定期の休部あつかいとなってしまっている。産休が明けてからは彼らの事をたまに思い出してはいた美紀であったが皆、学年が進み時間が合わないせいか顔を会わせることもなかった。
「あら久しぶりね、木島君」
 久しぶりの再開に自然と顔をほころばせながら、美紀はファイルを胸に微笑んだ。
「元気にしてた?」
 美紀の言葉に正人は少し笑って見せると、少し考えた後におずおずと切り出した。
「先生、ちょっと相談したい事があるんです…」
 頼りなげな声に美紀はピンと来るものがあった。折りしも今の正人の担任である同僚から彼について話が持ち上っていたのだ。その話というのは彼の二年の三学期からの成績の低下についてだった。詳しく聞いてみると同僚は面目なさそうに正人について話してくれた。
「普段から問題がない生徒だと、ついついこっちは分ってるつもりで甘えちゃえってんだろうな。正直言うとあいつの学力低下を目にする今になって、あいつが何を考えているのかさえ分かってなかった事に気づいてるんだ」
 それもそうだろう。美紀は同僚が単に手を抜いていたとは思わなかった。同じように正人の担任になったばかりの頃は美紀も正人という人柄に掴み辛さを感じてた事もあったのだ。だが、幸いにも美紀は部活を通していくうちに彼が普段は気づかれないが、実は個性的な心優しい青年である事を知ることできたのだ。もし彼が何かの問題を抱えているのなら、それに相談を乗ることができるのは自分しかいないと思った。
「わかったわ」
 快く美紀が答えると、正人は安心したような笑顔をかすかに浮かべる。
 その表情が美紀には以前には感じられない満足感を感じた。不思議と子供にすがられている時にくすぐられる母性的な気持ちと似ていた。
(それもそうよね。私の教え子だもの…)
 心中で苦笑すると美紀は腕時計を見た。
「そうね。じゃあ放課後にこの教室なんてどうかしら?」
「はい!」

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〈木島正人〉
 その日の放課後、緊張しながらも弾み出しそうになる足取りを押さえながら美術室に向かう木島正人の姿があった。久しぶりに側で見た真柴美紀の姿は正人の心を一日中、踊らせた。
 ちょうど午前中最後の授業を終えて生徒たちが美術室を後にした時だった。若干の授業の延長のためか、彼らの購買部に向かう足取りはどことなく早い。瞬く間に静寂に包まれた美術室に見計らうように向かうと、ブラウンのシャツとタイトスカートに身を包んだ女性がファイルを片手に出てきた。
 長身のスレンダーなスタイルを地味なデザインの服で覆い、端整な横顔には申し訳程度の薄化粧。以前はポニーテールで束ねていた長い髪を今ではアップしてまとめている。正人の担任を勤めていた頃と比べると、どことなくふくよかなイメージがあり以前と違った印象を感じさせたが、その目に認めた姿は真柴美紀に違いなかった。
 言うまでもなく正人は真柴美紀に淡い恋心を抱いていた。それは一目惚れといっても過言ではなく、彼女が美術教師であり美術部の顧問である事を知って入学前から決めていたバスケを断念したほどだった。
 最後に言葉を交わしたのは美紀が産婦人科の病院に入院していた頃の事だ。それからつい先日の朝礼での復帰の挨拶で姿を見て以来、まともに会話を交わしたことすらなかった。あれから色々なことがあり、正人にとって高校生活にはいつしか灰色の日々にトーンダウンしていた。最近ではそのせいか成績の落ち込みが激しく、担任からも口うるさく指摘を受けているものの、何もかもがどうでもよくなっていた。
 そして悩んだ末に正人はある解決策を考えるに至った。自分でも馬鹿げてる事だとは思えるが、それでもソレ以外は考えられないほど追い詰められている自分がいるのも事実だった。美紀に相談を持ちかけたのもそのためであった。
 
外は夕闇色に彩られ、美術室へと繋がる廊下には夕暮れと交代するように蛍光灯の明かりが足元を照らした。突き当たりにある美術室のドアの曇りガラスからは蛍光灯特有の白い輝きが窓枠を際立たせている。
(もう、先生はいるんだ)
 はやる心を抑えて正人は静かにドアをあけた。顔を突っ込むと中には誰もいない。
 作業用のために通常より大き目の机がいびつに列を成して、辺りはがらんとしている。一番奥の黒板前の教卓にも美紀の姿は見当たらなかった。まだ来ていないのかと思ってみたものの机の上に美紀が昼に持っていたファイルとショルダーバックが置かれていた。彼女がここに来ている事は確かのようだった。
 少し待ってみようと席に着いたがどうにも落ち着かない。そんな時、緊張からじっとしていられなくなったのかイタズラ心が芽生えた。
(ちょっと驚かせてやれ)
 そう思うと、正人は教卓の左後ろにあるドアを目指した。ドアの上には“準備室”と古ぼけたプレートがかけられている。ここは授業のために入荷した生徒達の教材や作成中の生徒の課題などを保管する場所で普段は鍵がかけられ、一般生徒は立ち入ることはできない。
 だが、正人は産休を取る前に美紀から美術部長としてスペアの鍵を預かっていたのだ。
 きっと先生は戻ってきたら教卓に着くに違いない。そこをうしろから驚かそう。
 鍵を開けようとしてドアノブに手をかけたとき、正人はドアに鍵がかかっていないことに気づいた。
 あれ?
 ゆっくりとノブを回すとドアは音もなく開く。
(先生いるのかな?)
 そっとドアを開けると、中から蛍光灯の光に照らされた室内が見てとれた。その中で美紀の姿があった。準備室の中は向かいの壁の大部分に横たわるように洗い場と鏡が取り付けられている。いくつもの蛇口が並ぶひとつの前で美紀はいた。丁度、ドアの隙間から室内をうかがう正人から右前方に位置していた。よく見ると蛇口からは少量の水が流されている。
(先生、なにか準備でもしてたのかな?)
 訝る正人をよそに美紀は作業を始めだした。その雰囲気はどことなく急いでいる様子だった。何をするんだろうと目を見張る正人をよそに美紀はブラウンのシャツのボタンに手をかけると一つ一つ外し始めた。
 何が起きたのか正人が分らぬうちに、美紀はシャツのボタンを全て外し終えると前をはだけさせ胸をまさぐり始めた。
 もちろん、正人の位置からは美紀の後姿しか確認できず何をしているのかまでは分らない。
 しかし、分らないまでも美紀が胸を出していることは確かだった。思わぬハプニングにもどかしく歯噛みする思いで正人は美紀を見守った。
 すると、美紀は両手を胸元にやり、前かがみの姿勢で何かをし始めた。やがて作業が上手くいかないのか、美紀は小さくため息を突くとはだけたシャツから肩を出すように下げた。
 まろび出た白い肩とベージュのブラジャーの肩紐。そして細く長い首に正人は小さく息を呑んだ。ついには二の腕までシャツの袖が下がる形になったので、美紀の染みひとつない背中がむき出しとなった。背中を横切るブラジャーのバンドに正人の鼓動は早鐘を打ち、下半身に血液が急速に集まっていった。
 よく見ると肩紐はずり下がり時折、体を持ち上げるたびに鏡に映る胸元は本来あるべき位置より上にブラジャーのカップがあった。残念ながらそこから下は見えないが美紀の二の腕の向こう側ではたまに脇の下から白いふくらみを覗くことができた。
 普段は彼女の旦那以外が目にすることはできない隠された肌を盗み見れて興奮が沸き立ち更に正人の目を釘付けにした。
 そして彼女が少し体を捻った瞬間に正人は美紀が何をしてるのか理解した。
 彼女はオッパイを搾っていたのだ。体を捻って左脇にかけられたペーパータオルの束に手を伸ばしたとき、それまで腕で阻まれて見ることのできなかった乳房の横側面が晒された。 
 蛍光灯の光から背を向けているので暗がりであったが、その拍子に胸の先端の尖りがシルエット越しに見ることができた。肝心な所がきちんと見えない口惜しさもあったが、それでもグレープフルーツより大き目の乳房から突き出た乳首の大きさを知ってるのは彼女の旦那以外で自分しかいないと思うと正人の興奮は絶頂に近づくのであった。
 
既にズボンのすそから手を突っ込み硬くなった愚息に手をやっていた。やがて美紀は作業を終えて水道をとめると脇においてあった小さな紙箱から二枚の丸い紙状のものを取り出した。背中越しでよく見えないが、それらを一枚ずつ胸にあてがうようにしてブラジャーを元に戻していることが正人には分った。
 もちろん、その丸い布が漏れ出した母乳をブラジャーの中で受けるためのパッドだということも正人には分った。
 きっと彼女は約束の時間よりも前に来たものの胸が張ってきてまったのだろう。どうすることもできなくて仕方なしに準備室の洗い場で搾っているところを運良く自分が覗く事ができたのだ。
 美紀がシャツのボタンを戻し始めると、正人はそっと音を立てぬようにドアを閉め静かに踵を返した。体に沸き立った疼きが収まりを求めはじめ彼の頭の中をかき乱し始めた。
 とてもじゃないがこんな状態で相談事なんてできるわけがない。会話どころか、まともに美紀の顔すら見れない違いない。廊下に出ると正人は最寄のトイレに向かって駆け出した。

〈真柴美紀〉
 真柴美紀はブラジャーの中のパッドの位置を上から直すと、ずれていたブラの肩紐を直して時計をみた。すでに時計は五時を過ぎていた。どこのクラスも遅くとも四時半に終わるので、そろそろ正人が来てもいい頃なのだが、彼は来る気配はなかった。準備室から出ても正人の姿は見れず、美紀は教卓から席を立って近くの机を向かい合わせるように移動し始めた。
(相談なんだから、話しやすくしないとね)
 いわゆる面談形式で二つの席の上座のほうに着くと彼女はほっと一息ついた。
 先ほどと比べて胸の張りが収まり肩にまで及んでいた圧迫感が幾分か楽になっていた。教室には四時ごろに来てはいたのだが、昼過ぎから胸の張りがひどくなり帰るまで持たなくなったのだ。帰宅途中で胸にたまった母乳を搾る場所もあるわけもなく、しょうがなく準備室の洗い場を利用したわけだが、かえって誰にも気を使う必要もないので安心して搾る事ができた。
(意外と準備室は使えるかもしれないわね)
 学校内では女性職員専用のロッカールームはあるが母乳を搾るとなると甘い特有の匂いが残ってしまうのだ。それがどうしても気になりいつもは家に帰るまで我慢してるわけなのだが、最近は特に張りがひどくなり仕事中の搾乳は避けられなくなってきたなと美紀は思案した。
 ちょうど、その時に美術室のドアがガラリと開いた。
「すみません、遅くなってしまって!」
 申し訳なさそうに正人が美術室に顔を出した。気のせいか、その顔はどことなく熱を帯びたようにほんのりと紅い。
「待ってしまいましたか?」
「いいのよ。こっちもちょっと仕事を終えたばかりだから丁度よかったわ」
 美紀は笑みを浮かべて顔を横に振ると、正人は照れくさそうに笑みを返した。
 美紀が作った席につくと、改めて彼女と向かい合う。こうして教え子の顔を見るのはどのくらいひさしぶりだろうか。視線があうと照れたように目をそらす正人を覗き込むように見つめると、彼は途端にモジモジした様子になる。
「どうしたの?」
「いえ、なんでも…」
 はにかむ正人を見ていると美紀は自然と口元に笑みがにじみ出そうになるのを堪えた。
 それが、なんとも可愛らしく感じてしまうのだ。
「さて、じゃあ相談があるって言ってたわね」
 美紀が静かに言うと、正人はだまってうなずいた。
「いったい何なのかしら?あなたについて先生、たまたま担任の森先生から聞いていたの。最近、成績の調子が良くないんですって?」
「はい」
 正人の声のトーンが微妙に下がったのを美紀は聞き逃さなかった。普通なら聞き流してしまうだろうが、ささいな彼の性格の機微を読み取ることは美術部での活動を通して熟知していた。どうやら、いきなり成績の話は良くなかったようだ。美紀に相談を持ちかけた彼の担任は生徒には分け隔てのない教育熱心な人柄であるが、学力尊重主義の感があった。そのせいか生徒の成績やテストの点数など目に見えて評価できる数値を根拠に注意することがあった。
 そういうやり方は、往々にして生徒から誤解を受けやすい。
 生徒は教師がテストの点数だけにしか目を向けずそれを基準に物事を押し付けるものと考える。
 そんな行き違いが生まれて一方的に生徒の方から心が離れていくのである。
「先生は成績の結果だけで、木島君にどうこう言うつもりはないわ」
 美紀は言い聞かせるようにゆっくりと正人を見つめながら言った。
「アナタのように真面目な生徒なら正直、先生は成績なんてあまり気にしないで良いと思ってるの」
「先生、それは買いかぶりすぎですよ」
 正人が少し照れるように言うと美紀は首を横に振った。
「ううん。本当よ。こんなことは他の生徒には言わないわ。少なくとも先生は担任としてだけではなく美術部の顧問としてもアナタを見てきたもの。だから、先生はアナタの成績の不調に何か悩み事があるのかなって思ってるの」
 美紀の言葉を聴き遂げて、正人はしばらく机の上に置いた自分の手を見つめた。口数の少ない彼は、おそらく心の中で言いたい事を整理しているのだろう。しばらくして正人はポツリポツリと話し始めた。
「先生のおっしゃるとおりです。最近の成績の悪さはその悩み事が原因なんです…」
 視線を上げてこちらを見つめる正人に美紀は少し体を乗り出した。
「それは何?」
「進路です。高校卒業後の進学について悩んでるんです。」
 そう言うと正人は足元に置いていたカバンから一冊のスケッチブックを出して目の前に置いた。美紀は正人を見ると促すように自分の前に差し出される。
「コレを見て欲しいんです…」
「わかったわ」
 拍子をめくると、そこには見覚えのある人物がデッサン画で描き出されていた。
「え?これって…私?」
 それは紛れもなく自分の姿であった。
 窓辺に立つ自分。えくぼを浮かべた表情のアップの自分。教卓に座るメガネを掛けた自分。どれも白黒写真と見まちがえる程のできに美紀は素直に驚嘆した。
 正人はうつむくようにして黙ってうなずいている。よく見ると耳の先まで紅潮している。
 この作品は言うまでもなく自分に対する正人の気持ちを思い描いているものだった。美紀は胸がきゅんと切なくなる思いに笑みを浮かべて他のページをめくった。
 美紀以外にも学校の風景や、影で長話で有名な校長をデフォルメした似顔絵など。その描写の技量はもはや高校生のレベルをはるかに凌駕していた。
 以前から美紀部活で出展された彼の作品を見ていて才能を感じていた。そして当然、何度かはその道に進むことも考えていないか、それとなく聞いた事もあった。だが、その時の彼の返答は曖昧でそれ以来その話はそこで終わっていた様に思われた。しかし改めて手にした作品の一枚一枚を丹念に見返してみて、真柴美紀は美術教師として正人の才能を確信した。おそらくもっと専門的な世界で磨かれれば有望な画家の卵になるに違いない。
「アナタは絵の方面も行きたいのね」
「はい」
「正直言って大した出来だわ。芸大を目指してみる可能性も充分にあると先生は思う」
 そういうと美紀は満足そうにしている正人に付け足した。
「ところで、私のスケッチはどうやって描いたの?まさか、隠し撮りでもしたんじゃないでしょうね?」
 冗談めかしに言うと、正人は慌てる様にして否定する。
「違いますよ…信じてもらえないかもしれないけど見て覚えてたんです」
 その言葉にうそは感じれなかった。確かに彼の観察眼の鋭さは美術部時代から頭角を現していた。きっと自分の姿をいつも見つめて記憶の中でつなぎとめてくれていたのだろう。作品の出来からその深さと繊細さを美紀は感じた。
「でも、どうして先生なんかを選んでくれたの?」
 ちょっと、いじわるな質問をすると正人は真面目な顔で答えた。
「先生以外、描きたくなかったんです」
その態度は下心を感じさせない率直でどことなく素朴であった。
「そう、ありがとう」
 臆面もなく、そう答えるところが正人らしい所でもあった。美紀も悪い気もせず、そっとスケッチブックを閉じると正人に戻した。
「あなたは、絵の方面に進む事と普通に進学する事に悩んでるわけね」
「はい」
「おうちの人はなんて?」
「あまり良くないです。でも説得すれば判ってもらえるとは思います」
「そう。なら担任の先生も大丈夫だと思うわ。あの先生は木島君の決心を尊重してくれるはずよ。なんだったら私から先生にきちんとお話もするわ」
 美紀の言葉に木島は黙って考え込んでいた。
 たぶん本当の所、正人の中でもある程度の結論はでているんだろうなと美紀は思った。
 おそらく踏ん切りがつかないのである。初めての人生の岐路を前に若い教え子は一歩を踏み出せずにいるのだ。誰でもいいから、それを親しい人に聞いてもらいたい。
(きっと、そんな思いで相談を持ちかけたのね…)
 美紀は考え込む正人を見守るように見つめた。
「僕…」
 ふいに正人が言葉をもらした。
「自分でも、やりたい事はわかってるんです。絵を思う存分に描いていきたいって思ってます。でも決心がつかないんです。なのに時間はどんどん経っていっちゃうし…」
 苦渋をにじませた声に美紀は形の良い眉にしわを寄せて聞き入った。
「そう。じゃあどうすればいいのかな?」
 自分を慕い頼っている教え子にどうして力になる事を拒もうか?すがるような瞳を向ける正人に美紀は優しく微笑んだ。
 正直いうともし正人が絵の方面を目指すというのなら、その将来にはとても興味があった。 
 彼を勇気付けて送り出せるのなら、それは絵を教えた自分にしかできないという使命感すら感じる。
「先生…僕にきっかけを下さい!」
「きっかけ?」
「先生、僕の高校最後の作品のモデルになってください」
 おそらくそれは彼にとっては告白にも似た思いだったのだろう。はっきりと言い切った後に美紀の言葉を待ちわびる姿は見ていて痛々しささえ感じた。
「先生を描いて、自分の絵に対する思いを確かめたいんです。好きな絵を好きな人で描き上げたいんです」
 そういい終わると正人は震える小動物を髣髴させるように縮こまってしまった。
 これで断られたら彼はどうなってしまうのだろう、もちろんそんな気は美紀にはなかったがその分、責任の重さを認識した。そして自分も正人を応援する上でとことん付き合おうと決心がついた。
「いいわよ。先生がモデルになってあげる。それで自分の気持ちを整理してみましょう」
「本当にいいんですか?」
「私にできることがあれば応援させてちょうだい。その代わり美人に描いてね」
 美紀はイタズラっぽく笑って見せると、正人の顔はそれまでにない輝きをあらわした。

母乳美術教師・美紀 サンプル
母乳美術教師 美紀

価格:¥735(税込)

ページ数:46ページ  (※1ページ16行×41文字)

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